『狩野川台風60年シンポジウム』
おはようございます。岩井茂樹です。
今から60年前の昭和33年、この地域を狩野川台風が襲い、尊い人命を奪い甚大な被害を出しました。
その狩野川台の記憶を未来へ語り伝え、次世代へ引き継ぐために『狩野川台風60年シンポジウム』が開催され、私も出席致しました。
私たちの故郷に豊かな恵みを与えてくれる狩野川・・・歴史・伝統・文化に育まれた素晴らしい河川です。
しかし、ひとたび大雨が降ると、狩野川の清流は濁流となり、周辺住民の生命と財産を脅かす恐ろしい存在に変貌を遂げます。
現在、国交省を中心として50年に1回の確率で起こる洪水を想定し、堤防や護岸の整備、河道掘削を行っており、現時点における整備率は約80%にまで達しています。
一方で今年、西日本地域を襲った豪雨では200年に1回の起こる雨量を記録した地点もあると聞いています・・・つまり、今、狩野川の治水で目標としている50年に1回の洪水より遙かに超えた雨が降ったということです。
雨の降り方がここ数年で激変しました。
これまで整備が進んできたものの、現在激甚化する災害に対する地域の皆さんの安全・安心を確保するにはまだまだ足りない水準となっています。
狩野川流域に住む方々の暮らしの安心・安全をさらに高めなくてはなりません。そのためには計画的に治水事業を推進していく・・・予算の裏付けのある中期的な計画と治水事業の推進に必要な予算の確保が急務となっています。
私も土木技術者(元 ダムの現場監督)で、治水・防災が専門です。
それらの経験と知識を総動員して、また、狩野川台風の教訓を活かし、この地域の治水事業を全力で進める覚悟です。
追伸・・・熊坂小学校の生徒による「狩野川台風の記憶をつないでいく」宣言・・・心に響きました。
その想いに応える為にも、しっかり狩野川流域の治水対策に取り組んでまいります!
(シンポジウムには県外から参議院議員の足立敏之先生も出席されました!)
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